「ヒトはなぜしっぽがないのか」に憑かれた研究者

「しっぽ学」を専門とする世界でただ一人(本人談)の研究者、東島沙弥佳さんの講演を3月の日本科学技術ジャーナリスト会議(JASTJ)月例会で聴いた。「しっぽ学」という用語を創り出し、理系・文系を問わずあらゆる角度からしっぽについて調べている。目標は「人間とは何か」を知ること。それは私も知りたいが、そのカギがしっぽにあるとは普通考えない。普通なら考えないことを考えるのが研究者なのだと感じ入った。
高橋真理子 2026.04.11
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しっぽがないのはどれ?

突然ですが、テナガザルにはしっぽがないということを皆さん、ご存知でしたか? 東島さんは講演のなかで、パタスモンキー、ニホンザル、テナガザル、ゴリラ、ヒトの写真を示し、しっぽがないのはどれか、と問いかけた。ヒトだけだというところに手を挙げた人もいた。私はゴリラとヒトというところで手を挙げた。

なんと、正解は「テナガザルまでしっぽがない」だった。残る二つはしっぽを持つサルである。英語では、しっぽがあるのがmonkey(モンキー=サル)で、ないのはApe(エイプ=類人猿)と呼ぶと東島さんは解説した。

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