中国が席巻する電池市場で日本は巻き返せるか―次世代電池開発のナショナルプロジェクトが始動

「ナトリウムイオン電池の技術開発」が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の事業に採択された(2026年7月9日発表)。日本が最初に商品化し、広く使われるようになったリチウムイオン電池は、リチウムというレアメタル(希少金属)が必要で、材料供給に不安がある。だが、ナトリウムなら海水や岩塩のなかに大量にある。現在の電池市場は中国の独壇場だが、果たしてここで日本は巻き返せるのか。
高橋真理子 2026.08.17
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NEDOの事業の名称は「革新型蓄電池技術開発・高度解析」事業で、ナトリウムイオン電池チーム(代表機関・東京理科大学)のほかにフッ化物電池・亜鉛マンガン電池チーム(代表機関・京都大学)がある。リチウムは日本では採れない。急に値段があがったり、あるいは輸出を禁止されたりすると困るので、国を挙げてリチウムを使わない次世代電池の開発に取り組むことになった。

充電可能な電池の中ではイオンが行き来する

電池の種類は多い。形もさまざまだ。使い切ったら捨てるしかないのは「一次電池」と呼ばれる。充電して繰り返し使える電池は「二次電池」といい、電気を溜められるから「蓄電池」とも呼ばれる。スマホなどには小型の二次電池が入っているわけだが、電気自動車や太陽光発電所などでは大型の蓄電池が求められる。原理としてはどちらも同じもので、だからどちらも「電池」(あるいは「バッテリー」)と呼ばれる。

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