科学ジャーナリスト塾が塾生募集! 締切は8/10
今期の塾長は、元毎日新聞・早稲田大学教授の瀬川至朗さん
今期から塾長は瀬川至朗さん(毎日新聞から早稲田大学教授に。現在は早大名誉教授で東京大学大学院情報学環総合防災情報研究センター特任教授。NPO法人ファクトチェック・イニシアティブ理事長、JASTJ副会長)に代わりました。
それまでの4期は私が塾長を務めました。就任は、コロナの影響で塾を1年お休みした次の年でした。「接触」はなるべく避けるという大方針のもと、「講義録画を期間中の好きなときに観る」という「オンデマンド講義」と、講師と塾生がリアルタイムでやりとりする「ZOOM講義」を組み合わせる新方式を採用しました。実地に集うのは開講式と取材実習、そして修了式だけ。果たしてこれで塾生が集まるだろうかとドキドキしながらのスタートでした。
幸い、学生から定年退職後の向学心旺盛な方まで多様な塾生が集まり、4年間の塾長任務を全うできました。
創設まもなくノーベル化学賞の白川英樹さんが入塾
そもそもの塾の始まりはほぼ四半世紀前、2002年です。JASTJの先輩たちが、「科学ジャーナリストを育成する場が必要だ」と立ち上げました。当時、私は朝日新聞で論説委員を務めていてこうした活動に関わる時間的・精神的余裕がなく、先輩たちの積極性、決断力、実行力に驚嘆しつつ塾がスタートするのを眺めていました。
翌年になり、2000年にノーベル化学賞を受けた白川英樹さんが入塾を希望しているという情報をキャッチ。びっくりしてご本人に取材し、「窓 論説委員室から」というコラムにこの一件を書きました(2003年9月11日付朝日新聞夕刊掲載)。
白川さんが「いやいや、自分がジャーナリストになるつもりはありません」と穏やかに語った口調は、今でも脳内再生できます。「塾生募集の新聞記事を見つけて興味を持った」そうで、一番の原動力は「日本の報道は少しおかしい」(こういう風にはおっしゃいませんでしたが、真意はそうだと受け止めました)という問題意識で、塾生になれば何か見えてくるものがあるだろうとJASTJに連絡を取ったとのことでした。ただ、この年はスケジュールがいっぱいで、とても参加できそうにないと諦め、「来年こそ塾生になります」とおっしゃったのでした。
そして、その言葉の通り、2004年に開講された第3期の塾に白川さんは入り、ほかの塾生と一緒に課題に取り組みました。1回では物足りなく感じられたのでしょう、第4期も「特別塾生」として参加されました。
「誰でも入塾可」「自ら取材しまとめる」ユニークな学びの場
当時は講義が終わると、よく有志でビールを飲みながら「反省会」をしたそうです。オンラインがメインとなってからは、そういう機会はめっきり減りました。しかし、2002年から一貫して変わらない「塾の三本柱」があります。「誰でも入塾できる」「塾生は自分で取材をして成果物をまとめる」「ボランティア精神を生かした指導と運営」の3つです。
科学報道や出版、もしくは科学番組づくりなどの世界で経験を積んできた講師たちが心構えやノウハウなどを伝えるこのユニークな学びの場に、多くの方が参加してくださることを願っています。年齢も立場も異なる塾生同士で率直な意見交換が生まれるのも、塾の魅力の一つです。
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