Newtonフェス出展の朝日新聞宇宙部「星空ライブ」
―天文学会から表彰された「新聞社のヘンな取り組み」ご紹介
科学雑誌『Newton』 が東京・渋谷のヒカリエで催した創刊45周年記念「Newtonフェス」に9月25日に行ってみた。朝日新聞社ブースには、朝日新聞宇宙部の星空ライブを映すモニターがあった。ハワイのすばる望遠鏡やチリのアルマ望遠鏡などに設置されたカメラの映像を常時配信しているYouTubeチャンネルが「朝日新聞宇宙部」である。なんで新聞社がこんなヘンなことを始めたのか、今回はそれを紹介したい。
高橋真理子
2026.10.03
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天文学会から表彰されたYouTubeチャンネル
つい「ヘンなこと」と書いてしまったが、ひたすら空が映っている「だけ」のチャンネルである。ハワイとチリのほか、東京大学木曽観測所や伊豆諸島・神津島からの映像もある。現地が夜なら星空、昼なら青空や曇り空。雨が降っていれば雨空だ。日の出・日の入りの時間帯には、えも言えぬ美しい色のうつり変わりを楽しむことができるものの、言ってみれば「それだけ」。大半の人は「ヘンなチャンネル」と思うのではないだろうか。
ところが、この取り組みは天文学者と天文愛好家から高く評価され、2026年春に日本天文学会から天文教育普及賞を受けた。YouTube映像の観測(いや、観察か?)から6本の科学論文が書かれ、日本天文学会が発行する英文誌「PASJ(Publications of the Astronomical Society of Japan)」が特集号を組んだこともある。新聞社の取り組みとして、実に画期的な成果を挙げているのだ。